りこすたいる
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ある詩
2005年 09月 23日 (金) 07:01 | 編集

このブログは、障害を持って生まれた子供達を扱っているサイト専用の検索エンジンにも登録しています。だから、そこを辿ってこちらにお越しいただいている方もいらっしゃると思います。我が子が障害を持っていると知らされたばかりの親御さんも。そういう方にもし読んでもらったら嬉しいなと思い、私が以前とても力づけられた詩を紹介します。



「私はあなたの母になったばかり」

私はあなたの母になったばかり
あなたは私の子になったばかり
私はあなたの寝顔を見ています

あなたの命が短いかもしれないことを
あなたが普通の子として育たないかもしれないことを
誰かが私に告げていきました

いつ、どこで、だれが、
どんなふうにそれを告げたのか
つい今しがたのことのようでもあり
遠い昔のことのようでもあります

鮮明に脳裏に焼き付いているようでもあり
混濁した記憶の淵に沈みかけているようでもあり
とにかくそんなふうなのです

人は悲しいから泣くのではなく
泣くから悲しくなるのだと言った哲学者がいたそうです
それならば
渾身の力を振り絞って涙をこらえてみましょうか
それとも
全身全霊をかたむけて悲しんでみましょうか
泣いて泣いて涙を枯らしてみましょうか
それとも、それとも
思い切り笑ってみましょうか
世界中にあなたと私と二人きりで取り残されたような
私が産んだ子なのに私の子でないような
どちらの世界もありきたりですね
でも、どちらも、私そのものなのです

私はあなたの母になったばかり
あなたは私の子になったばかり
私はあなたの寝顔を見ています

だれよりも強い母になれと
だれよりも弱々しく見えるあなたが
だれよりも力強く私に向かって語りかけてきます

だれよりも賢い母になれと
だれよりもはかなげに見えるあなたが
だれよりも厳しく私に向かって言い放つのです

あなたが弱々しくはかなげなその命を
それでもなお生きようとしているならば
その命に
私はせめて寄り添ってみましょうか
あなたが自由にその命を生きられるように
少しは助けられることができるかもしれない

次の瞬間には
あなたの首を絞めてしまうかもしれない
あなたを床にたたきつけてしまうかもしれない
そんな私の腕に抱かれて
寝息をたてているあなたの
期待に添えるか甚だ自信はないけれど
とにかくそう思うのです

あなたが私を見て笑うようになったにしても、ならなくても
あなたが生きようとしている
命の重みは
変わらない
変わってはいけない

私はあなたの母になったばかり
あなたは私の子になったばかり
私はあなたの寝顔を見ています

                          「今どき、しょうがい児の母親物語」より
                            詩:玉井真理子




私が娘を出産して間もないとき、病院の先生から障害について告知がありました。お話が終わって、私はふらふらと立ち上がり、保育器に入っている娘の前に進んで行きました。そして、娘を見ながら願いました。
「早くこの子を愛することができますように・・・」と。本当の意味での母になりさえすれば、この子を全部受け入れられる、乗り越えられる。早く一日でも早くそうなりたいと。


この詩は、本当にその頃の私の気持ちそのままです。どこかで母親として娘をすぐ受け入れられないなんて最低だと自分を責めていました。でもこの詩を読んで、そうだ、私はまだこの子の母になったばかりなんだ、迷いがあってもいいんじゃないか、せめてこの小さな命に寄り添ってみよう・・・と思ったのです。

風景

それからは、気持ちが楽になりました。
娘の寝顔を毎日飽きるほど眺めながら、少しづつ、少しづつ私は母になっていったような気がします。




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Comment
この記事へのコメント
satoさん、私はまだ母親ではないけれど、子供ってこんなに愛されてるんだなぁって、お母さんになるって、すごいことなんだなぁ、って涙が出てきました。え~ん。言葉が出ないよ。
2005/ 09/ 23 (金) 14: 06: 16 | URL | Mao # 79D/WHSg[ 編集 ]
今日もまたやってきました。
この”詞”とってもいい!
私も最初に告知をうけた時を思い出していました。
短命なんだったら思い出が少ないうちの方がいいってバカなこと考えたりした時期も正直ありましたよ。これって自分のことしか考えていない母親でした。我が子は”生きたい”ってがんばってるのに情けなくなったことありました。
今はそんなこと考えもしません。がんばって生きるもんって顔に書いてあります(^_^)
また良い詞あったら教えて下さい。
2005/ 09/ 23 (金) 16: 00: 34 | URL | ちいママ # 79D/WHSg[ 編集 ]
まず「りこすたいる」に出会えて本当に良かった♪
私は告知後は他人事にしか思えなかった。超未熟児で生まれた娘は約2ヶ月半NICUにいて、自宅は夫婦2人きり。初めは妊娠~出産が嘘のようで現実逃避していた。通院に慣れて私の体調も落ち着いた頃から本やネットでダウン症を色々調べて厳しい現実を知った。皆さんどのように克服されたのかが知りたくて色んなHPを見たけれど…。退院後ちょっと笑ったりして家族3人生活が楽しくなった矢先にBCG予防接種。同じ月齢の健常児の発達を見て落ち込んだ。これからも随分迷うんだろ~ナ。そんな時はこの詩を思い出して小さな・かけがえのない命を大切にするネ。satoさんアリガト!
今日は娘を連れて初めての夜外食(焼鳥)ビ~ルも外で飲むと美味しいネ。家に引きこもらずにボチボチ頑張るわ。
2005/ 09/ 23 (金) 21: 53: 04 | URL | うじうじ母さん # 79D/WHSg[ 編集 ]
この記事に、トラックバックさせてもらいました。
私のは、偶然駅の本屋で出会った絵本です。
一つ一つの言葉が、RYOの言葉のように聞こえRYOが話している錯覚に陥りました。
人だけでなく、色々な本や、歌や、風景などとの出会いで、私達は少しずつこの子達を愛せる本当の母親になっているのかなぁと思います。
障がい児と生きることが、こんなに幸せに感じられるなんて、発病当時は考えもしませんでした。
改めて、思い出しました。ありがとう、satoさん。
2005/ 09/ 23 (金) 23: 18: 13 | URL | may # 79D/WHSg[ 編集 ]
>Maoさん
コメント寄せてくれてありがとうございます。そう言ってもらうだけで有り難いな。。
2005/ 09/ 23 (金) 23: 42: 11 | URL | sato # 79D/WHSg[ 編集 ]
>ちいママさん
>がんばって生きるもんって顔にかいてあります
書いてあるんですよね、ほんとに!
ちいちゃんのメッセージがママにはちゃんと見えているですね。
ちいちゃんとちいママさんの強い絆を感じました♪
2005/ 09/ 24 (土) 00: 13: 18 | URL | sato # 79D/WHSg[ 編集 ]
>うじうじ母さん
ありがとうございます。おこがましいけど、共感してくれて元気出してもらえると嬉しいです。。
私もうじうじ母さんと同じような道のりでした。NICUに約2ヶ月、その後BCG予防接種の帰り道、気分も落ち込んで電車に乗ると、同じ車両にダウン症の子供達が3人乗り込んできたのです。私の向かいに静かにお行儀よくちょこんと座ってました。偶然だけど、偶然じゃないような、大丈夫だよ、育てられるよっていうメッセージを送られたような気がしました。
娘さんを連れて外食!いいぞ~~♪
そろそろ“うじうじ”の名前も改名かな?
2005/ 09/ 24 (土) 00: 27: 09 | URL | sato # 79D/WHSg[ 編集 ]
>mayさん
TBありがとうございます。
しかも私の大好きな本の紹介でした!
「生んでくれてありがとう」この本、私も偶然、本屋で見つけて購入、その直後、友人からもプレゼントされ我が家に2冊あるという思い出の本です。読んだ時は涙ボロボロでしたが、とっても安らぎました。
今日紹介したこの詩とこの本は私を前に進ませてくれたきっかけになってくれました(^-^)
おっしゃるとおりで、悲観的な事ばかり考えていたのが遠い過去のことになりました。こういうふうになるとは思いもしなかったのに・・・これからも楽しみに生きていこうっと!
2005/ 09/ 24 (土) 00: 51: 02 | URL | sato # 79D/WHSg[ 編集 ]
この詩を読んでて、わしも坊主が産まれた時の事を思い出しました。
実感が全然湧かなくて、どう接していいかも分からなくて・・。
でも、寝顔を見たり、泣いてる顔見たり、笑ってる顔見てるうちに 父親としての自覚がようやくでてきて・・。
子供と一緒に成長してきたような・・・子供がいたから成長できたような感じですね。
まだまだこれから楽しいことがいっぱい待ってますよっ♪
2005/ 09/ 24 (土) 02: 33: 36 | URL | 父ほたる # 79D/WHSg[ 編集 ]
どうも!神出鬼没で忙しく?アハ(^Q^)/^ Iさんが作ってくれたファイルにあった詩ですよね……読んですぐに“首を絞めてしまうかもしれない”っていうところでボロボロ泣きました。自分もこの子と一緒に死のうかと考えてたりもしてたから…アップダウンの激しい私の登山。いまは滑落して治療中(^O^)また登るさ
2005/ 09/ 24 (土) 06: 20: 27 | URL | まっつぁん # 79D/WHSg[ 編集 ]
>父ほたるさん
そっか・・・。子煩悩なパパだってはじめは
ママよりも実感湧かないのかも。(産んでないし。って当たり前か)
でもこどもと一緒に過ごしていろんな事あて、だんだん愛情とか深くなっていくのかな。
>子供と一緒に成長してきたような・・・子供がいたから成長できたような感じですね。
そうですね!これからも親としても成長し続けるぞ!
2005/ 09/ 24 (土) 16: 07: 25 | URL | sato # 79D/WHSg[ 編集 ]
>まっつぁん
おかえり~!懐かしい顔に会えてよかったね(^-^)/
そうそう、あの詩です。私はいつもコレだね(~_~;)でもいいよね、この詩。素直な気持ちが出てるし。
“アップダウンが激しい私の登山”そう例えたな!ちゃんと治療してまた登るぞ!そうだ!がんばれ!
完治したら、またあなたは人として大きく成長するんだろうな。師匠と呼ばなくては。
2005/ 09/ 24 (土) 16: 15: 37 | URL | sato # 79D/WHSg[ 編集 ]
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satoさんが紹介された詩、似たような内容の絵本が、私の支えでした。>まっつぁんおかえり~!懐かしい顔に会えてよかったね(^-^)/そうそう、あの詩です。私はいつもコレだね(~_~;)でもいいよね、この詩。素直な気持ちが出てるし。“アップダウンが激しい私の登山”そう例えた
2005/09/23(金) 23:03:54 | ははのつぶやき
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